遺言作成サポートのご相談をいただきました。

2023/01/19

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千葉県野田市の行政書士事務所寿々です。

数日前に、いつもお世話になっている方から「顧客様が遺言書作成をご検討されているので、相談に乗ってほしい」とのお話しがありました。
本日、ご相談者様の所にお伺いをし、お話をお聞かせいただきました。

今回、ご夫婦で遺言書の作成をご検討されているとの事でした。
「自筆遺言が良いのか？公正証書遺言が良いのか？」

「家族信託はどうなのか？」等のご質問をいただきました。

今後どのようなご希望をお持ちなのか？
相続の対象となる資産は？
相続人となり得る方は？
などの質問をさせていただきました。

内容を確認すると、相続内容もご夫婦共に「ほぼ決定」している様子ですし、お子様達も仲が良く、争いごとになる可能性が非常に低いようです。
資産内容がご自宅と預貯金になるとの事でしたので、家族信託はご相談者様には不要で、遺言書の作成で十分です。

家族信託の大まかな概略や手続き内容、費用などをお伝えし、「家族信託は不要である」事にご納得いただけました。

自筆遺言と公正証書遺言の違い、手続き内容、概算の費用をお伝えをしました。

自筆証書遺言とは？
・自分で遺言の全文・氏名・日付を自筆して押印
・証人は不要
・自分自身で保管
・家庭裁判所の検認手続きが必要
・費用が少なくて済む
・遺言内容を秘密にできる
・遺言書が無効になるリスクがある

公正証書遺言とは？
・本人と証人２名で公証役場へ行って公証人の面前で、本人が遺言内容を言ってそれを公証人が記録
・証人が必要（2名。推定または法定相続人は不可。それ以外の血族でも不可になる事が多い）
・公証役場が保管
・家庭裁判所の検認手続きが不要
・有効な遺言書を作成できる
・費用が掛かる
・遺言書の内容を公証人や証人に知られてしまう

自筆遺言は、費用が安価になる分、自筆しなくてはならないので、非常に手間と時間がかかる事。
公正証書遺言は、作成には手間は掛からないものの、公証役場に出向かなくてはならない事と公証役場の費用が掛かる事をお伝えしました。

どちらを選択したとしても、遺言者の方の戸籍収集やご家族の戸籍が必要である事。
戸籍は「本籍地のある役所」で取得しなくてはならないので、本籍地が不明、あやふやである場合は、いったん住民票（本籍地入り）で所得する事が必要である事をお伝えしました。
また、ご自宅が遺産となりますので、固定資産税評価証明書の取得も必要です。

その他に「遺言執行人」や「死後事務受任者」を決定したり、附言事項があれば記載できる場合がある事をお伝えしました。
附言事項に、ご葬儀の内容やお墓の事を記載する事をご希望される事が多々あります。

法定相続情報証明制度についても説明をし、非常に便利な制度なのでご利用される事をお勧めしました。

法定相続情報証明制度とは？
法務局に戸除籍謄本等の一式に相続関係を一覧に表した図（法定相続情報一覧図）を提出します。
法務局の登記官がその一覧図に認証文を付した写しを無料で交付してくれ、その後の相続手続は、交付された法定相続情報一覧図の写しを利用する事で、戸除籍謄本等の一式を何度も提出する必要がなくなる便利な制度です。

疑問に思われていた事などが解消されて、だいぶスッキリされたご様子でした。
今後、ご夫婦やご家族様とお話し合いをされて、遺言書の作成をするのか？するとしたら自筆遺言なのか？公正証書遺言なのか？を決定されるとの事でした。

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